現在の日本人の暮らしにも身近な枡
1300年の歴史のある伝統道具の「枡」。
枡が計量器として活躍する機会は減りつつあるかもしれませんが、その単位や感覚は日本人に深く浸透しています。例えば…ご飯を炊く時は「二合」「二合半」、居酒屋でお酒を楽しむ時には「熱燗二合」「お銚子一合」などの表現が使われますよね。
お米や穀物を量る長年の役割は主役の座を譲りましたが、現在はおめでたい席での杯や、日本酒を楽しむときの道具として利用されることが増えています。また古来から神聖なものの象徴として扱われ、寺社の節分祭など行事でも使用されております。
「ます」という音から、“幸福が増す”“益々繁盛”“益々めでたい”といった縁起物としても活躍しています。